SideM3rd幕張Day1を見た

2021年3月7日、SideM3rdライブ幕張公演Day1が配信されました。
そのとき初見感想怪文書をツイートしたのですが、その後もアーカイブ期間めいっぱい使って繰り返し見たのでツイートに収まりきらない長文を書きました。おもにアイマス2リアタイPによるJupiterに対する情動の発露です。
と思ったけどJupiterだけじゃなくて全ユニットの感想書いてたわガハハ。すーぐ長文書くのがオタクの悪い癖です。私だけかもしれない。

当日書いた怪文書

 なお当方、アイマス2アイマスDSをリアルタイムでプレイ済みで、765・デレ・ミリ・シャニ全員把握済みの、菊地真諸星きらりのプロデュースを担当している女性Pです。SideMは知らなかったから事前にMアニ見て予習しました。入念に自殺の準備をしたとも言う。

Mアニ感想記事: 

 

(追記:この記事は担当アイドル(柏木翼)が決まる前のもので、できるだけ各アイドルをフラットに好きになりたいと思いながら書いていました。そのわりに翼への入れ込みが大きすぎるな……?)

Beit:

「王子様ユニット」を成人男性声優にやらせるって、どう考えても無茶だよな。それなのにBeitのキャスト3人は王子様なんだよな。私が初めて見たSideMライブは1st(の配信)ですが、スマエンで「ティアラ生える」を体で理解しました。そんなわけないだろwwwって草生やしてたのにティアラ生えた。またP以外に通じない体験をしてしまった。
我ながら唐突でスイッチがよくわからないんですが、『Fun! Fun! Festa!』で突然「Beitはファミリーなんだな……」とこみ上げてしまって泣きました。過去に家族を置いてきた3人が今Beitという家族を得て、あんなに楽しそうに笑ってるからさあ……そんなのおじさんは泣いてしまう。泣きながら聞いてるのに、曲中のセリフで噛んじゃう堀江瞬さんがかわいすぎて突然の死を迎えました。うっかりでひとを殺すな。

Café Parade:

懺悔します。私まだカフェパレのことよくわかってない。曲も全部聞いてない。ごめん。これから知るのでゆるしてほしい。たぶん好きになるから。
そんな無知Pにも伝わるくらい、カフェパレのステージは多幸感に満ちていました。個性豊かな5人がきれいに揃ったダンスを披露してくれるだけで幸せ。Ding!Dong!Dang!の腰を揺らしてぶつけ合うような振り付けすき。またリバマスがね~一見変化球かと思いきや我々を肯定してくれる曲だもんね……救われる……ありがとう……「こうでなきゃなんてありえない!」「本当の姿は最高さ!」ア゛~~……(崩れ落ちる)
そもそも諸星きらりの生き様に惚れ込んだPなので、もうカフェパレに弱いのはわかってるんですよね。コンセプトからして救いだもんな。まだカフェパレ曲全部聞けてないけど、聞いた曲は全部泣いてます。もちろん今回も泣いた。

神速一魂:

私ヤンキーって好きじゃないんですよね(※夏樹ファンの炎陣推しP)
でも神速は好き。あれっもしかして私ヤンキー好きなのかな……?
なんでキャストのお二人はあんなに特攻服衣装が似合うんですかね……キャスティング時にそういうオーディションしてるの?
腕を組み合って相手のマイクで歌うシチュエーション、全オタクが好きなやつじゃん。それをドアップで抜いてくれるカメラワークも全人類好きなやつじゃん。オタクで人類なので大好きです。ありがとう。
神速の曲はクソデカ大声でコールしたくなるので野太い声が出せる男性Pが羨ましいです。普段は推し美少女の曲をカラオケで歌えることに感謝してる女オタクなので、SideMで初めて男性オタクが羨ましくなった。初めて触れる文化がたくさんある。

彩:

コスプレしてるわけでもないのに、キャストがキャラクターにしか見えないのおかしくない?
もうずっと雅であでやかで美。美彩。これはただの偶然のはずですが、センターの山下大輝さんがユニット内で一番背が低いのがまさに彩でこの偶然はもう奇跡。キャライメージのエクステも赤いアイメイクも本当たすかる……あのとき助けられた命です……
アイマスはサプライズ新曲披露好きだよね~~たぶんオタクはあんまり好きじゃないぞ。不意打ちで殺されるから。今回も現地で死んだ彩Pと現地行けなくて死んだ彩Pがどれほどいたのか……チケット倍率がやばいライブでそういうことするのよくないと思います!でもサプライズ披露後のMCでキャスト陣が楽しそうだったからまあええか……
新曲は今までとカラーの異なるしっとり系で、また新たな彩の一面を見てしまったな……と満足感にひたりました。こういうのもっとくれ。いやでも違うのも聞きたい。全部くれ。

THE 虎牙道:

「虎牙道はライブで殺陣やる」って事前に聞いておいてよかった。でないと「あれ?別の世界に飛ばされたかな?」って思っちゃうもん。いや熟練の現地Pも突然の格ゲー開始に戸惑ってたけど。
小松昌平さんが髪色も髪型も牙崎漣そのまんまで、「あれ?実写化してたかな?」って思っちゃいました。漣のビジュアルで漣のボーカルで漣のダンスやってるんだからもう実写だった。つまりアイマスMRですね。Mマスだけに(激ウマギャグ)
虎牙道も本当にどんなキャストオーディションしてるのかわからんユニットですね。いやアイマスそんなんばっかりだけど。アニメ新規も相当数いるライブで、アニメでスポットの当たっていなかった虎牙道が殴り込んでくるの解釈一致すぎる。いやスポット当たってても殴り込んできたと思うけど。何回でも殴られたい。殴って♡(うちわ)

Altessimo:

ステージを格闘リングからコンサートホールにするな。現在地を見失うわ。
Voおばけキャラに実在声優を当てるのも相当無茶だと思うんですが、実際にVoおばけだから何も言えない。ありがとうキャスト陣。実在してくれてありがとう。
少し話はそれますが3rd幕張配信前に最新のCDシリーズ・NEW STAGE EPISODEの各ユニット試聴動画を見たら、共通曲『NEXT STAGE!』に対して各担当Pが毎回「うちのユニットが一番」「担当のための曲」とコメントしていてニッコリしました。オタクの盲目な身びいき、すき。アルテの動画では「出棺」「出棺した」コメントが並んでたし私も出棺された。共通曲ですらこの二人が歌うと高貴になるんだよなあ……。そんなAltessimoのユニット曲、召されないわけがない。
ところで私、デレ7th名古屋で担当Pでもないのにしきあす背中合わせバベルで尊死したオタクなんですよね。アルテも背中合わせで歌うじゃん。死ぬじゃん。そんなことしなくても昇天するのに念入りにとどめを刺してくるじゃん。担当でもないのに死ぬ私が悪いのか?いやあんなの誰でも死ぬでしょ???
アルテは中の人までずっとイチャイチャしてるから、見るたびに「えっ……こんな……こんなにイチャイチャして許されるの……?」とかうわごとを言ってしまう。いや許すが????

Legenders:

召されたPを地に足つけてくれてありがとう。現在地は幕張です。
申し訳ないんですがこのとき初めてシンブレ聞きました。予習できてないPですまない。歌い出し1小節で神曲だとわかったので配信見終わったあともう一度聞きました。復習できるPです。
曲中の笠間淳さんの「ここ(幕張)はゴールじゃない」というセリフでグッときました。最初期から応援してるPにはもっと刺さっただろうなあ……。アニメというでかい展開のあとは逆に「このあとどうなるんだろう」という不安も生まれたりするので、未来を信じられるだけで励みになるんですよね。
レジェは本当に神曲しか歌わないユニットなのでいい加減にしてほしい。申し訳ないんですがシンブレ初めて聞いたくせに泣きました。そのうえ歌もダンスもうまくて中の人も仲良しであまりにも最高すぎるので実在するのか?と疑っています。だって股下5kmの人間が実在するわけねーじゃん?

F-LAGS:

当方DSプレイヤーで2ndライブ見てないので、男の子アイドルの秋月涼を今回初めて見ました。泣かなかった。しばらく呆然としてからじわじわと現実を理解して泣いた。配信見終わってからもう一度泣いた。いや泣くでしょ、泣かないわけがない。
DSの女の子涼ちんが永遠に好きなんだけど、私の好きな女の……男の子が夢を掴んだ姿はとてもまぶしかった。続投してくれた三瓶由布子さん本当にありがとう。美少女の涼ちんもかっこいい涼も完璧に演じてくれていつも感激しています。
ロッコの上で小さい旗をパタパタさせるキャスト陣もかわいかったし、ラストで大きな旗を誇らしげに掲げる姿もグッと来ました。トロッコだし、会場は青いサイリウムのウェーブだし、まさにF-LAGSの出航そのもので泣いた。泣いてたら曲終わったので体感5秒だった。巻き戻して見られるので配信って最高ですね。もし現地行ってたらライブの7割泣いて過ごしてた。

もふもふえん:

ショタコンじゃないのでもふもふえん興味ないです。ぜんぜんないです。完全スルー。
いや~~~この演出考えた人神か?VRもふもふえん最高なんだが???最初に3人のしっぽふりふりが映った瞬間「ア゛ッッ!!」って叫びました。ショタコンじゃないです。ここのふりふりだけ巻き戻して10回見た。巻き戻して見られるので配信って最高ですね。ショタコンじゃないです。
もう曲中ずっと「かわいい!がわ゙い゙い゙!!」って声が漏れたし、かわいすぎてだんだん泣けてきてしまって声も出ずに呻いてた。途中でシャボン玉飛んでくるんだよ……ステージが純度100%のかわいいで満たされる……しんどい……。直央くんに猫でも犬でもなくヒツジを当てたキャラデザの人ありがとう。直央くんの声帯の矢野奨吾さんの声帯の人もありがとう。成人男性の声帯って無限の可能性があるんだな……。かわいさで泣かされたのはデレ4thの「みんなのきもち」以来です。ショタコンでもロリコンでもないです信じてくださいお巡りさん。

W:

何回見てもキャストの二人は双子なのでは?と思う。血縁でもないのにこんなに息ぴったりになれる??
そんな風に思えるくらいたくさん練習してくれてるわけで、本当に頭が上がりません。AFTER THE RAINのぐるっと回ってお互いに近づいていく振り付け、真上からのカメラで見ても本当に対称の動きになっていて騙し絵でも見てるような気分になった。なんでそんなことできるんだ……。練習してくれたんだよねありがとう……。
こんなに似た声質の2人がステージに立ってくれるってそれだけでもう奇跡だと思うんですよね。いやアイマスシリーズで男性アイドルものが出てくるのも信じられなかったし、ちゃんと軌道に乗って全員ボイスついたのも当たり前ではなかったし、キャストみんながこんなに頑張ってライブに取り組んでくれるのも本当にありがたいことだと思います。ずっと奇跡の連続。あと10年続け奇跡。

FRAME:

もう開幕の3人が肩組むところで世界が平和になった。ミッションコンプリートです。
これは個人的な好みなんですけど、FRAMEのツナギ衣装が色もデザインもすごく好きなんですよね。いや好みの問題じゃないな。全員好きに決まってるわ。動きやすさを生かして身体能力の高さを見せつけてくれるのも好きです。いや全員好きか。ステージの端から端まで全力ダッシュたすかる。絶対全員好き。
あのさ~~こちとら1時間半前にBeitに求婚されて「ハイ……♡」って言ったわけ。それなのにFRAMEに「いってきます」「おかえりなさい」言われたら同棲するしかないじゃん……。もうこれ不可避だから私のせいじゃないぞ。
利他的なアイドルたちによる人生讃歌を楽しそうに歌うキャスト陣、もはや平和の象徴になっていいと思う。私が推薦します。もう曲中ずーっとニコニコしてた。FRAMEとカフェパレがいるアイマス世界、ぜったい戦争が起こらなさそう。

S.E.M:

『Study Equal Magic!』と『From Teacher To Future!』って私の好きな2曲だからたすかる~と思ってたけどよく考えたらS.E.Mの曲みんな好きだった。作詞の松井洋平神には本当足を向けて寝られませんね。何食べたらあんな詞ができるのか知りたい。
シンデレラガールズのセクシーギルティって独自の時空というかフィールドを展開する能力があると思ってるんですけど、S.E.Mも同じ能力持ってるよね。何が起きても許される空間というか。真顔で手で鳩パタパタさせたり唐突な筋トレ始めたり、Pを困惑させたら勝ちと思ってるフシがある。勝てない。勝てるか。いちゃいちゃとも言いがたい、S.E.M独特の密着ぷりが好きです。
メガネをかけてSideM……というかS.E.Mの振り付けをこなすのは相当大変だと思うので、伊東健人さんには本当感謝しかないです。無理しないでほしいけど硲先生にはメガネを掛けていてほしいオタクのワガママ。

High×Joker

2曲とも元教師ユニットS.E.Mのあとに出てくるの、つまり放課後クライマックスボーイズじゃん。(どうしても言いたかった)
初見感想ツイートで「Sunset★Colorsでメンバー紹介がなかったから致命傷で済んだ」って書いたら先輩Pたちから「ニッコリした」「仙台公演観てほしい」と言われて察しました。仙台公演で生演奏やったのは知ってるけどメンバー紹介もやったの……?そんな極悪非道な攻撃を受けてどうして先輩Pたちは生きてるの……?生霊か?
先輩Pはもはや熟練だから、的確に新参者を殺すポイントを知っていて信頼できますね。先輩が死んだところは私も死ぬやつ。まだ新規Pなんです!幕張公演見てるのに仙台公演の武器で殺さないでください!
ステージで跳ね回ったりトロッコで会場駆け回るところがハイジョらしくて解釈一致でした。S.E.Mとハイジョのステージは高校生に戻ったような気持ちで見てしまうんだよな。これアンチエイジングになりませんかね?

 

Jupiter:

やっと本題です。今まで長かったな。つい13ユニット分感想を書いてしまった。オタクだから。ここから急に昔話とか始めます。オタクだから。

それより以前からアイマスPやってるにも関わらず、私がSideMに触れなかったのははっきりと理由があります。触れなかったどころか、見ないように考えないようにしていた。他のPたちからいい評判が聞こえても聞き流すだけで決して近づくつもりはなかった。それは私が”あの”アイマス2プレイヤーだからです。
誓って言いますが、私は2010年9月18日以来、ネット上でもそれ以外でもJupiterへの攻撃を口にしたことはありません。Jupiterを責めるべきではないのはわかっていた。ゲームプレイ後はむしろ3人に対してかわいいところもあるじゃんと思っていました。それでもやっぱりアイマス2の彼らに対してマイナスの感情を抱いていたのは確かです。

当時からPの間で「Jupiterの声優は悪くないんだ」ということは言われていました。これはむしろ声優を攻撃する人がいたという証左でもありますが、少なくともそれを看過しない空気もありました。ただ、実際にはキャスト陣に対して有形無形の悪意が向けられたことと思います。それはのちにアニマス制作スタッフがアニメP役の赤羽根健治さんに「ツイッターアカウントを開設したら我々では守りきれない」と伝えたことからも伺えます。Jupiterの例からいってアニメP役のキャストが攻撃されると判断されたわけですね。(結果的には、バネPはJupiterと違ってかなり好意的に迎え入れられましたが)
本当に、今では考えられないくらいの強い反発が彼らに向けられていました。まあ2のJupiterはただの悪役で嫌な奴で、SideMでのキャラクター像とはかなり乖離があるので、今のJupiterを見て「こんないい子たちを攻撃するなんて!」と怒るのはそれもちょっと違うかなと思いますが。心身ともに弱ってぐちゃぐちゃになった春香さんをノータイムで追撃する2冬馬の瞬発力にはむしろ笑いが出た。2翔太ですらそっと励ましてたのに。

アイマス2当時のJupiterは嫌われ役で、攻撃対象でした。彼らを好きになることができなかった私がSideMに触れることは、「俺たちが手折った光がどれだけすばらしいものだったか」を突きつけられることであり、それは過去の行いに対する断罪と等しいものでした。

だから私は逃げました。Jupiterから、SideMから逃げて、彼らを憎んだ過去をなかったことにしようとしました。だって、Jupiterはこんなにもすばらしいアイドルだから。間違っていたのは彼らを拒絶した俺たちだと――私だと、SideMはあまりにも鮮やかに示していました。

ずっと彼らに向き合えずにいた2018年2月3日、Twitterトレンドに突如現れた「アリギル」の文字をきっかけにこの3rd幕張Day1で何が起こったかを知って、2010年9月18日のあの日から抱えている私の悲しみと私への断罪の苦痛で泣き崩れ、それでもまだSideMに手を伸ばすことはできませんでした。
3rdライブリアルタイムでもBD発売日でもだめで、2021年3月7日の配信を知ったときに人生で初めて「あ、見よう」と思えた。ずっと近づけなくて、私のような罪人が近づくことは許されないと思っていたSideMに、このときやっと許しを乞える気がした。以前はSideMを好きになることはできない、好きになってはいけないと思っていたはずなのに。気づけばあの日から10年経っていました。時間の流れで変わっていくものもあるんだと人生を知った気がします。

3rd幕張配信の告知を見てから「ライブ見るのにJupiterと涼ちん以外知らないなんて失礼だよな、全キャラちゃんと履修しなきゃ」とモバエムを始めてアニM全話見てアニM考察漁ってプロミ2019配信を見ました。3rdライブ開催当時何も知らない状態でTwitterだけ見てベロベロに泣いたのに、わざわざエモ死するためにSideMの歴史辿ったの我ながら自殺行為でしかない。アイマスに殺されるために生きてるみたいなところある。人生を考え直したい。


というのが本題の前提です。長い。語りたいことが無限にある。大半嗚咽になるので省略します。


これは3rd幕張現地Pへの疑問なんですが、どうして事前のセトリ情報もなくAlice or Guiltyを浴びて死人が出なかったんですか?全員サイボーグなんですか?それとももう死んでたからそれ以上死ねなかったんですか?
私は事前にセトリ知ってる状態かつ配信で見ても死にました。いや死ぬために見たんだけど。イントロで961時代の旧Jupiterロゴが映った瞬間に死んだ。
アリギルは衣装も振り付けも961時代を踏襲していて、照明も演出もこれまでとは一線を画していて、なによりキャスト陣のまとうオーラが315プロダクションのJupiterとは別物なんですよね。まぎれもなく”961プロダクション所属のJupiter”がステージにいた。俺たちが、私が、拒絶して攻撃し続けた彼らの輝き。心臓は痛いし変な汗ダラダラ出るし過去の罪の記憶が湧き出るし、それでもちゃんと見届けたくて、見届けなければいけないから、涙を拭い続けながらその姿を焼き付けました。いや実際には記憶飛んでて見返しまくったけど。配信って便利ですね。現地Pどうしてたの?
いやこのJupiterめっちゃ強いでしょ。なんで私アイマス2で勝てたんだ、もしかして敏腕Pだったのか?と混乱する意識の中で思ってたんですが、そうじゃなかったわ。アイマス2のころとは違って、このJupiterは毎秒思い出ボム撃ってくるからそりゃ強いわ。勝てるわけないわ。正直アリギルの途中から耐えきれなくなって「雷落ちてくれ……ステージ中止になってくれ……(※アイマス2における特殊イベント)」と思ってました。曲が終わるか私の心臓が終わるかの勝負でした。負けたけど。

そして旧Jupiterロゴから新Jupiterロゴに変わる演出だもんな。アリギルではずっと険しい表情を保っていた寺島拓篤さんがBRAND NEW FIELDの歌い出し直前で破顔するのを見て「あ゙あ゙あ゙~~~~!!!」って叫んでいました。さすがにご近所迷惑だったからこの瞬間だけは現地行きたかった。
あのですね、前述の通りJupiterキャスト陣3人はずっと理不尽な悪意を向けられてきたわけです。口にはできないけれど、不快な思いを実際にたくさんしてきたはずと思います。非常に言葉を選んだ表現にとどめるので察してほしいのですが、キャラクターだけでなくキャストをネット上で口汚く罵る人を当時何度も見た。見たくないから遮断するようにしていても何度も何度も見た。何度も何度も何度も、数えたくないのに数え切れないほど、当時を知らない人には信じてもらえないくらいに見たんです。そんな風に傷つけられてきた彼らが、絶対に不快な記憶が残っているはずの、Jupiterキャストに危害を加えることを示唆するPすらいたようなアイドルマスターシリーズにまた関わることを選んでくれて、SideMでもJupiterを演じることを選んでくれて、汗だくになってステージに立ってくれている。徳が高い。現代の聖人か?
本当に、Jupiterのキャスト陣がアイマスに懸けてくれる気持ちは765プロのキャスト陣とも異なるベクトルで別格だと思います。尊い。ありがとう。泣いてるから語彙力がない。

アリギルで”961プロダクション所属のJupiter”をパーフェクトに見せつけたあと、BNFで”315プロダクションの新生Jupiter”を証明するの、悪魔の発想すぎる。本当にキャスト3人の表情がまったく違うんですよね……彼らが楽しそうにアイドルをやっていて、満員の会場に向かいあの頃なら決してやらなかったはずの呼びかけもしてくれる。今のJupiterは仲間を手に入れたし、応援してくれるファンの価値を知っている。たった2曲で過去の栄光と今の輝きを全員に理解させてしまう手腕、スタッフに天才プロデューサーがいるな。これはアイドルアカデミー大賞完全制覇してますわ。

2ndで叶わなかった『カレイドTOURHYTHM』オリメン披露もアツかった。キャラ名が入る曲はアイマスでも少数派なので(コンシューマまでの765ではどの曲も全員歌うのでキャラソン扱いでなかった。なので「あんずのうた」が革新的だった)、アイドルの名前を呼ぶ特別なこの曲がフルメンバーで聞けるのはやっぱり嬉しいですね。キラキラした曲なのに泣いてしまった。いやもうJupiterに関しては情緒壊れちゃうから……。
アニメ新曲『Over AGAIN』も歌詞がズルなので泣きました。Jupiterに過去を背負わせると私が死ぬ。いっそ責めてくれ……。最初のセトリではこの曲の予定がなかったのに歌いたいと言ってくれた寺島拓篤さんありがとう。やっぱり聖人なんじゃないか?


私がJupiterに抱いていた感情は種々に入り混じっていて、どれも棘と痛みに満ちているんですが、その中でも「アイマス2の被害者であるJupiterへの憐憫」の情だけは今さらながら昇華できた気がします。だって彼らは輝いていた。憐れまれるような存在ではなかった。私が目をそむけていたときにも、Jupiterの持つ魅力はちゃんと評価されていた。それをこの3rd幕張Day1で思い知らされました。
私が彼らから逃げ続けていた間もJupiterとSideMを支えてくれていたすべての人に感謝しています。そのおかげで、今になってようやくJupiterと少しだけ向き合うことができました。それはなんの贖罪にもならないですが。
彼らの輝きを認めなかった私が許されることはない、というより許されてはならないと今でも強く感じていますが、決して担当Pを名乗ることはできなくとも彼らの行く先を見届けたいと思っています。もはやそれはアイマス2プレイヤーとしての義務にも近しいはずだ。

 

ただこれだけは言わせてくれ。アイマス2でライバルとしてJupiterを登場させた意図について、制作側が「美希響貴音のような美少女がライバルだといつかプロデュース可能になると期待されてしまうので、絶対にプロデュース対象にならない”敵”として男性アイドルにした」と発言してたんですよね。
それが今やJupiterはプロデュース対象アイドルどころかSideMのWセンターですよ。そんな手のひら返しされたらPサイドも感情ぐちゃぐちゃになる。バンダイナムコ絶対に許さん。これは私の人生の座右の銘です。
あとネット上で「アイマス2があったからこそ今のJupiterがある」的な言説を見かけたこともありますが、それは絶対に誤りです。アイマス2の大炎上がなければJupiterはもっと高く飛べた。リアルタイムであれこれを見聞きしたPとしてこれだけは強く主張しておきます。俺たちがJupiterを手折ったし、俺たちはそれを直視しなければならないんだ。

 

Jupiterが登場した11年前の2010年9月18日。SideMがサービス開始した7年前の2014年7月17日。どれだけ時間が経っても、私はまだその日から一歩も前に進めていません。

 


DRAMATIC STARS

あのさ~~私『ARRIVE TO STAR』の披露楽しみにしてたわけ。こんな気持ちで聞きたくなかったんだが????
Jupiterからアイマス史上最大火力の思い出ボム食らってボロボロに死んだ状態で何も頭に入るわけねーだろ……と思ってたら曲中の「後ろのほうまで見えてるからな~!」で頭ぶっ叩かれて息を吹き返した。死んでたところにもう一度殺されると人は生き返るんですね。
こちとらJupiterから961の過去と315の未来を見せつけられて死んでるのに、そこにセンターが765の歴史を背負った伝家の宝刀で切りかかってくるの本当だめだろ。人道の見地からだめです。これライブ開幕時じゃなくて終盤で言ってるんですよね、わざとだろ。仲村宗悟ちょっと本当に許さない。(呼び捨て)

アニメの締めくくりとなるアラスタはそりゃもう泣きますわね。アニメのドラスタストーリー好きなので、しっかり踏襲してくる歌詞と演出にべそべそに泣きました。「We are DRAMATIC STARS!!!」の歌詞は反則でしょ。アイマス曲なのになに名乗ってんねん、好きだぞ。
アラスタの星モチーフのステップや手の振り付けが好きなんですが、配信中かその直後に見た先輩Pの「スタセレで星に手を伸ばしてたドラスタがアラスタでは胸に星を抱いてるんだな」ってコメントが刺さりまくってまた泣きました。SideMの先輩P、よく後輩を殺しにくる。こっちは新人やぞ、優しく囲んでくれ。

 

ところで柏木翼の話していい?しますね。柏木翼役の八代拓さん、スタセレでギュッとするんですよね。ギュッとする。翼がギュッてした!つまり柏木翼は17歳清楚美少女萩原雪歩なわけです。だってギュッてしたから……。
初めてこのギュッてするところを見た瞬間、時間が止まったのを覚えてます。見間違いかな?と思って巻き戻して見た。配信ありがとう。何回見てもギュッてしてた。あとでエムステのスタセレ見てもギュッてしてた。何回見ても同じだけど見間違いかもしれない。だって柏木翼は17歳清楚美少女萩原雪歩じゃなくて、24歳182cm体力自慢の男性なんですよ。ギュッてするわけないじゃん。
そしてこの3rd幕張で判明するんですけど、アラスタの「いつも笑ってほしいから」のところで2人が普通に踊ってるのに八代拓さんは1人だけやたらかわいらしく踊ってるんですよね。腕の振りがもう女子、ていうか小林大紀さん。これも何回も見たから間違いない。間違いなくかわいい。
当然ですが八代拓さんは柏木翼本人ではなく、演じてくれているキャストなわけです。だからどう演じるかは選べる。そのうえで、柏木翼を表現する際に「ギュッとするような、かわいい振り付け」をキャストとスタッフが選択した。これは本当にありがとうとしか言葉がありません。
いや翼はかわいいよ。ずっとかわいいよ。だけど、「翼としての表現」はかわいさを追求せずとも成立するはずです。実際、仕事をこなしてるときの翼がかっこいいことはカード絵でも表現されているので、ライブでクールに決めてもそれも正解なわけです。それなのにかわいさを選んだことに価値がある。いや頼む最後まで聞いてくれ。

24歳182cm男性をかわいらしく表現することが認められる世界は、17歳186.2cm諸星きらりがこの先もずっとかわいらしくいられる世界のはずです。でかいから似合わないとか、成人なんだからかわいこぶるなとか、そんなふうに抑圧されることのない世界。きらりがかわいいを諦めなくていい世界。そういう世界があることを見せてくれて、きらり担当Pとして目の前が明るくなる思いでした。他にも救われるPはたくさんいそう。年齢も身長も関係なく、かわいいを表現していいんだよね。ありがとう翼。ありがとう翼のかわいさを受け入れる世界。アイマス世界、ぜったい平和じゃん。私の大切なアイドルたちの世界が幸せでよかった。アラスタ見て「きらり……よかったな……」って泣いてるの世界で私だけかもしれない。もしかしてこいつやべーオタクでは??

 

 

ライブを見る前はせっかく全員集まったのに、半分以上のユニットが1曲しか歌わないのもったいなさすぎる……と悲しい気持ちもあったのですが、46人Reason!!と46人GLORIOUS RO@Dで考えを改めました。ここに46人集まった意味がある。46人でないと意味がない。アニメがすべてじゃなくて、全員でSideMだというメッセージを強く感じました。いやでもやっぱり出演者みんなたくさん歌ってほしいから315時間ライブしてほしい。オタクなので欲が深い。
というか3rd幕張の密度高すぎるんだよな。アニメの締めくくりと2ndの補完とアイマス2清算を同時にやるな。Pの心臓は一つなんだぞ。しかもまだDay1で、翌日にはまた新しい武器でぶん殴ってくるから生き残れない。何をしたらこんなに恨まれるんだ。

アイマス2プレイヤーとしては今もさまざまな感情が渦巻いていて、おそらく私が負った傷と彼らに負わせた傷はふさがることはないのだろうと思いますが、それでも3rd幕張でJupiterが一歩進んだこと、それを目にできたことは私にとっても救いでした。決して救われてはならない人間だけど救われてしまった。
逆にアイマス2を一切知らない状態でJupiterに触れてみたかったな。抱える罪悪感の重さにつぶれずに好きになりたかった。それはそれでSideMから逃げる理由がなくなってドハマリした結果人生圧迫しそうではある。こいついつも押しつぶされてんな。

いろいろなことがあって、とても口には出せない感情をずっと抱えていて、苦しくて、苦しめていて、あれから長い時間が経って、今さらながらにSideMに向き合ってゆっくり近づいていけるようになりました。今まで本当に逃げていたんです、他ブランドのアイドルに混じってMアイドルを見かけるたびに「ヒッ……」って泣きながら逃げ帰っていた。これ本当に比喩じゃないから困る。そういう救えない、救われてはいけないオタクもいるんです。アイマス2の代償が大きすぎる。助けて。

これからもクソデカ感情に押しつぶされない程度に楽しみながら、まだ揺れる気持ちを少しずつ整理していきたいと思います。こんなにこじらせてるPもうほとんどネットでも見ないんだよな。やっぱこいつやべーオタクなのかもしれない。